【S15 剣盾シングル使用構築】対面ラグミミ黒バドレ【最終191位(2010)】祝レート2000達成
【始めに】
どうも、aoです。
S15お疲れ様でした。
今回は剣盾S15シングルで自身初のレート2000を達成することが出来たので、記念にその構築について書いていこうと思います。
閲覧・拡散して頂けると嬉しいです。
【環境考察】
まず、シーズンが始まる前に環境考察も兼ねてざっくりと伝説ポケモンのtier表を作成しました。
S:環境トップ
A:環境上位
B:強め
C:普通
D:弱め
E:現環境では厳しい
このtier表は「ポケモン竜王戦2020予選」でのポケモン使用率と、ぽけっとふぁんくしょん!に掲載されている構築記事をもとに作成しました。
僕自身は予選に参加していなかったので、考察段階では正直よく分からなかったです。
特にC以下のポケモンは対戦したことすらないので完全に予想です。そのためここではBまでの考えを書いていきます。
<Rank S>
環境トップとして考えられるポケモンとして、破壊力・耐久力ともに優秀なザシアンと、悪飛行と一貫性の高い技を扱えるイベルタルをSに置きました。
特にザシアンはダイマックス無しであの火力と耐久力を持ち合わせているのが強そうに感じました。
同じガラル伝説としてムゲンダイナもSに置こうか迷いましたが、黒いヘドロを持った耐久型が多いこのポケモンは伝説同士の対面だと押し負ける事が多いのではないかと思ったたため、Sには入れませんでした。
<Rank A>
前述の通り環境上位に入ってくるポケモンとして、耐久力は勿論火力も優秀なムゲンダイナをAに置きました。
次に特性で弱点を軽減しながら弱点保険で蹂躙出来る日食ネクロズマ、スカーフ潮吹き打ってるだけで強いカイオーガを置きました。Aの最後に、Sに居るイベルタルにとても強く、ジオコントロールという強力な積み技を覚えるゼルネアスを置きました。
<Rank B>
環境上位の次に強いポケモンとして、ザシアンよりも高い素早さを持ち強力なゴースト技をタイプ一致で扱える黒バドレックス、トリルor高速移動で素早さを補いながら要塞並みの耐久力を利用して一貫性の高い強力な氷技を扱える白バドレックスが挙げられました。
ディアルガは広い技範囲と耐久力、レシラムは技範囲と特性がミミッキュや日食ネクロズマに強力だと感じBに置きました。
【構築経緯】
※最終的な使い方と構築経緯は若干異なります。
<1匹目>
始めはイベルタル軸のサイクルパを使用していましたが、あまり勝つことが出来ずマスターボール級に到達した時点で断念しました。
次に、愛用していた高速移動白バドレックスに目を付けましたが、既に有名になってしまっていたみたいでこちらも見送り。
そこでもう一度自身の作成したtier表を見直しました。
その中から、最も高い素早さを持ち、ほぼ全ての伝説ポケモンに等倍以上で威力120の霊技を通すことが出来、特性により高い抜き性能を持つ黒バドレックスに魅力を感じ、軸となる伝説枠を決めました。
黒バドレックスは環境的にどの構築にも通りが良いと感じたため、この時は初手ダイマで一体倒す事を想定していました(最終的には初手ダイマじゃなくなった)。
また、黒バドレックスは火力こそ凄まじいですが、サイクルを回せるタイプや耐久力は持っていないため、対面構築で組んでいくという方針もここで決まりました。
<2匹目>
次に、黒バドレックスに対して切り返してくるであろう相手のダイマエースに強いポケモンが欲しいと感じました。
模索した結果、基本的に読まれず、物理・特殊アタッカーの両方に対応出来る襷カウンターミラコラグラージが強そうだと感じ、採用に至りました。
<3匹目>
残った最後の一体を処理する要因として、対面性能と汎用性の高い剣舞ミミッキュを採用し、以上の3匹を基本選出としました。
呪いイバン型と迷いましたが、後述するブリザポスと組み合わせる事もあったため、汎用性の高い剣舞型を採用しました。
<4匹目>
基本選出が決まったので、次は黒バドレックスが重いポケモンへの対策を考えました。
黒バドレックスが重いポケモンとしてまず、伝説枠であるイベルタルが挙げられます。こちらからの打点がほぼ無い上に、イベルタル側はダイマックスを使わずとも不意打ちを打ってるだけで勝てるので対面での勝ち目はまずありません。
この対策として何かヒントは無いかと思い、tier表作成時に閲覧したイベルタル軸の構築記事を眺めていた所、カバルドンと組み合わせている構築が多く、環境にもこのような構築が増えるのではないかと考えました。
このことから、カバルドンを起点にしてイベルタルごと倒せるスペックを持ち、ダイマ適正のあるポケモンを探した結果、ラム剣舞ブリザポスが適しているのではないかと感じ、採用しました。
<5匹目>
残った2枠ではブリザポスのサポートや初手の選出誘導、まだ重いポケモンへの対策を行いたいと考えました。
上で述べたイベルタル軸に関して、相手は黒バドレックス入りの構築にはほぼ100%イベルタルを出してきますが、カバルドンを選出してくれるかは怪しかったので、カバルドンの選出を誘導するポケモンが必要であると感じました。
そこで、選出誘導兼ブリザポスのサポート役として、壁貼りレジエレキを採用しました。
しかし、壁貼りからブリザポスを後投げするとラム剣舞型を警戒される事があったので、こちらも最終的には型の変更を行い、選出する事も減り完全に選出誘導枠となりました。
<6匹目>
ここまでの5匹だとバンギラスがかなり重いので、バンギラスに強く交代先にも負荷をかけられるウオノラゴンを採用しました。
また、初手にダイジェット持ちのランドロスやエースバーンを置かれると苦しいため、ウオノラゴンにはそれら2匹のポケモンを抑制する役割もあります。
以上の経緯から6匹のポケモンを決定しました。
【並び】
気付いたら白馬と黒馬が揃ってた。
レジエレキもいる事でパーティの半分が冠の雪原初登場ポケモンで埋まっており、個人的にはこの並びがお洒落で気に入ってます。
【コンセプト】
・ラグラージ、ミミッキュ、黒バドレでそれぞれ一体ずつ相手のポケモンを倒す。
・黒バドレが重い構築にはブリザポスやミミッキュを通す。
・黒バドレで破壊の限りを尽くす。
【個体紹介】
バドレックス(黒馬)@命の珠
特性:人馬一体
性格:臆病
175-x-101(4)-217(252)-120-222(252)
本構築の軸。伝説枠であり、絶対的エース。
何と言ってもトップクラスに高い素早さと特攻が魅力的で、シーズン初期はまだ対策されていなかった事もあり、初手ダイマして一匹で全て破壊する事も多々ありました。耐久に振ってないザシアンならダイホロウで高乱数一発なのは震えた。
受け寄りの構築にも通りが良く、イベルタル軸以外には全試合選出してました。草技はエナジーボールやギガドレインではなくリーフストームを採用しています。理由としては、H無振りカイオーガをダイソウゲンで確実に仕留める為と、悪ウーラオスを一撃で倒す為です。襷の潰れた悪ウーラオスであれば、身代わりと合わせる事で確実に処理することが出来るので強かったです。
また、素の威力が高いので交代読みや切り際に使ってもかなり刺さりました。身代わりは様子見や変化技透かしの他に、相手のダイマターンや壁ターン、砂ターンを枯らす為の時間稼ぎにも使えてとても使い心地が良かったです。
シーズン終盤は対策が進んだ事もあり、他のポケモンでバンギラスやウーラオスを処理した後に裏から最後の詰めとして出す事が多かったです。最強の相棒。
選出率2位
ブリザポス@ラムの実
特性:白の嘶き
性格:意地っ張り
氷柱落とし/10万馬力/インファイト/剣の舞
189(108)-216(252)-151(4)-x-131(4)-68(140)
S:無振りカバルドン抜き
A:特化
HBD:余り
黒バドレが選出出来ない時の裏エース。
主にイベルタル軸とゼルネアス軸に選出してました。素早さを無振りカバルドン抜きまで伸ばしているため、イベルタル軸と一緒にいるカバルドンに対して出す事で、剣舞を積んで裏ごと倒しきることが出来て強かったです。
初めはHとAを削ってDに振りダウンロード調整していましたが、火力不足感が否めなかったのと、ポリゴン2に全く当たらなかったのでA特化にしてあまりをHに回しました。
ゼルネアス軸に対しては初めは黒バドレックスでゴリ押ししてましたが、シーズン中盤から壁貼りジオコン展開が増え、負けることが多かったです。その際は、クレッフィなどの壁貼り要因に合わせて初手に選出する事で剣舞を積んで抜いていく事で対策しました。
また、ラムの実を持っているため途中から増え始めたHDブラッキーに対しても強く、インファイト→ダイナックルで処理する事で抜きエースになれて強かったです。
ブラッキー入りの構築には大体黒バドレの通りが良かったので、両馬選出する事で伝説ポケモンを2体使ってる気分になれて楽しかった。
実質伝説枠。
選出率4位
レジエレキ@磁石
特性:トランジスタ
性格:控え目
10万ボルト/雷/ボルトチェンジ/原始の力
155-x-73(20)-166(244)-70-251(244)
B:A252イベルタルの不意打ち最高乱数以外耐え
S:S1段階上昇の最速100族抜き
C:余り
選出誘導枠その1。
一番型に悩んだポケモン。カバルドン+イベルタルの並びにブリザポスを通すため、ブリザポスが起点に出来るカバルドンの選出を誘導してくれました。
最終日に急増したイベルタル+ヌケニンにボコボコにされたので、原始の力を持たせて対抗出来るようにしましたが、型の変更を行った後上記の並びには一度も当たりませんでした。
シーズン序盤は壁貼りで使ってましたが、中盤からはラム剣舞があまり刺さらなくなり、逆にレジエレキの通りが良い構築が多かったため、眼鏡を持たせてアタッカー起用していました。
思いのほか通りが良く、レート1800付近までは眼鏡雷をポチポチ押すだけで勝ててました。
しかし、雷外しで負ける試合や、剣舞持ちの地面タイプに起点にされて負ける試合が中々精神的に来たので、そこからは選出することは無くなりました。
使うのが難しかった。
選出率6位
ミミッキュ@アッキの実
特性:化けの皮
性格:陽気
じゃれつく/ゴーストダイブ/影打ち/剣の舞
131(4)-142(252)-100-x-125-162(252)
最強の誤魔化し枠。
ほぼ全ての試合に選出しました。黒バドレを通す場合もブリザポスを通す場合にも必ず裏に置き、倒しきれなかったポケモンの処理を行ってくれました。
また、黒バドレが苦手な悪ウーラオスやバンギラスなどの悪タイプや特殊受けに強い点も非常に相性が良く、相手の選出によってはミミッキュにダイマックスを切る試合もありました。
最初は呪いのお札を持たせていましたが効果があまり実感出来なかったため見送り。ラス1対面でランドロスに負けることがあったため、思いつきでアッキの実を持たせてみた所めちゃくちゃ強かった。ランドロスどころか鋼と特性貫通持ち以外の物理アタッカーに負けることはほぼなくなりました。
更に、ラス1悪ウーラオス対面で相手側がダイマックスを切らざるを得ない場合、アッキの実が発動すればキョダイイチゲキを耐えるため、非ダイマでキョダイウーラオスをじゃれつく→じゃれつくで倒せるようになってとても強かったです。
また、黒バドレックスをメタモンでコピーされた場合の切り返しにも使えて偉かったです。
困ったら出しておく。
選出率1位
ウオノラゴン@拘りスカーフ
特性:頑丈顎
性格:陽気
鰓噛み/逆鱗/けたぐり/寝言
165-142(252)-121(4)-x-100-139(252)
選出誘導枠その2。
主にランドロスとエースバーンの初手出しを抑制してました。出してきた場合は大体スカーフか襷なので型の判別もしやすかったです。選出の際は主にイベルタル軸や水が一貫している構築に出してました。
シーズン後半はSを削って耐久に振ってるザシアンも増えたため、ラス1対面で上を取り勝った試合もありました。
けたぐりと寝言を合わせる事でダイナックル→ダイストリーム→ダイウォールの選択を取ることが出来、より鰓噛みを通しやすくなります。
この立ち回りで1対3の状態から相手のポケモンを二体倒し、最後に残ったダイマックスアーマーガアをワンパンして逆転した時は最高に気持ち良かったです。
通れば最強。
選出率5位
ラグラージ@気合の襷
特性:湿り気
性格:意地っ張り
204(228)-178(252)-110-x-110-84(28)
S:S12振りバンギラス抜き
A:特化
H:余り
本構築のMVP。対面最強。
こちらが重いゴリランダーやガマゲロゲ、ラプラスなどに対して初手に合わせることで処理してくれました。初手ダイマに対してもこのポケモン一匹で見る事が出来るので、初手で相手がダイマックスを切ってきたらガッツポーズしてました。
カウンターミラコを使うならBDの個体値を下げた方が良いんじゃないかとも思いましたが、カウンターミラコが効かない霊・悪タイプが飛んできた際に打ち合いになる場面が結構あったので個体値は31にしてます。
また、Aに振り切る事でカウンターミラコが打てない場面でもある程度打ち合えます。無振りザシアンを乱数一発で落とせるので意外と強かったです。
ステロ欠伸型が主流だったため読まれることはほぼ無く、体感8割ぐらいは決まりました。ただ、交代読みの行動や様子見で身代わりなどを置かれたりすると型バレするのでそこだけ注意が必要でした。
あと初手に出してくるランドロスがほぼ草結び持ってて頭抱えてました。流石にランドロス対面でミラーコートを押す勇気は無かったので切ってました。
初手にメタモンやミミッキュを置かれたらステロ巻くか地震で適当に殴っておきましょう。
選出率3位
【基本選出】
①++
②or++
③or++
④++or
選出頻度は①>②>③>④です。
大体①でラグラージから入り対面処理します。ラグラージが倒されたら、裏から出てきたポケモンに対して有利な方を投げます。また、相手の並びに黒バドレを受けられそうなポケモンが居ない時は黒バドレから入る場合もあります。
②はイベルタル・ゼルネアス軸への選出です。イベルタルが見えたらどんなに裏に通りが良くても黒バドレは出しません。ゼルネアス軸にはブリザポスから入って初手ダイマか剣舞します。
③はムゲンダイナやホウオウ等を軸にした受け回しに対する選出です。大体初手にバンギラスが飛んでくるのでウオノラゴンで圧をかけます。ウオノラゴンの通りが悪い場合はブリザポスを選出してあげる事もあります。
④はレジエレキかウオノラゴンが極端に刺さっている構築に投げます。自分でやってても立ち回りがよく分からなかったのであまりこの選出はしません。
【重いポケモン】
どう頑張ってもやっぱり重い。対策してるとは言え伝説枠を封じられるため厳しいです。
・悪ウーラオス
襷だとミミッキュかラグラージを絡めて何とかするしかないです。ポケモンを出す順番や技選択を間違えると負けに直結するので、相手の持ち物には常に気を配りましょう。
黒バドレが倒せなかったら無理なのでチョッキとHDが特に重い。叩き落とすがあると更に厳しい。ナットレイにダイマックスを切られたら大体負け。
・メタモン
黒バドレをコピーされると誰も勝てない。コピーされた場合はミミッキュで無理矢理切り返します。剣舞積んでアッキの実を食べたミミッキュをコピーされると悲惨な事になるので気を付けましょう。
囲いに黒バドレが刺さっているほどきつい。一回しか当たらなかったけどボコボコにされた。
【軸相性】
本構築と使用率50位以内の各伝説軸ごとへの相性表を載せておきます。
参考までにどうぞ。
VSザシアン:有利
VSイベルタル:不利
VSカイオーガ:互角
VSムゲンダイナ:微有利
VSネクロズマ(日食):有利
VSバドレックス(黒馬):微不利
VSバドレックス(白馬):微有利
VSゼルネアス:不利
VSホウオウ:互角
VSキュレム(ブラック):微有利
【結果】
TN:ao♢
最終191位 レート2010
189勝148敗0分
計337戦
【最後に】
ここまで見て下さりありがとうございました。
本格的に対戦を始めた6世代の頃からずっと目標にしていたレート2000が達成出来て嬉しい限りです。
何かあれば
@aosn_181
までお願いします。
【スペシャルサンクス】
(砂糖)(ふぇん)、Alieli、ハル
この3人はtier表作成や構築の相談、最終日の対戦等で通話を繋いでよく相談や話し相手になってくれました。
恐らく一人ではここまで上がり切れなかったと思うので、最後まで付き合ってくれたこの3人にはこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。
ありがとう。
以上で本記事を締めたいと思います。ありがとうございました。
ではでは